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はじめての打ち合わせ・上京物語
受賞のお知らせの電話から約二週間後、ねぇねの姿は東京は千代田区の某大手出版社S社の前にありました。
その顔はこれから待ち受けている未知なる世界に希望をふくらませてキラキラと…
してない!!めちゃんこひきつっとる!!
そりゃそうです。銀行に行って通帳をつくるのにも緊張してしまうお年頃の娘が、余裕かましてこの状況を楽しめるはずないのです。そのうえ、S社のビルっていうのがこれまた
めちゃめちゃ大きいやん!!
右も左もわからないガキんちょのおなごを震え上がらすには十分すぎるほどの存在感であらしゃいました。今見れば普通のどでかいビルなんですけどね。
もしそのとき横におかんがいなかったら、きっと中に入れぬまま建物前でずっとうろうろしてたんじゃないでしょうか…。
で、いざ中に踏み入れてみると左には受付のべっぴんさんがいらっしゃって、そこで担当さんを呼んでもらってる間、右にある細長〜い打ち合わせスペースに通されました。
ここにはたくさんの机がならんでいまして、すでに何組かの人が向かい合って打ち合わせをしてました。
「うへーここで打ち合わせしちゃうんだ…編集室に行くんじゃないんだなぁ」
なんてことを思いつつ、言われた席について10分くらい待っていると、
「どうも、○○です」
といってスーツ姿のいかにも編集者らしい男性が現れました。むさくるしいわけでもなく、冷たそうな感じでもなかったのでホッとしました。「大人の男の人だなあ」なんてことしか頭にうかばなかったです(30くらいの人だったので当たり前なんですが)
そのあと、今後の受賞式の流れと簡単な打ち合わせをしました。
しかしおかんもいたのでなんだか学校の三者面談みたいで恥ずかしかったです。しかもわたしよりかなり喋ってるし…(−−;だれの打ち合わせなんだか…。
そして肝心の新しい漫画の設定などをみていただいて、このときは野球がからんだ青春モノだったかな、いろいろアドバイスをもらいました。もちろんはじめての没もくらいました(笑)
それからおかんと別れ、受賞者が集まっている上の階に移動して、(その途中のエレベータのなかで担当さんがほかの編集者さんにスーツ姿をからかわれてました。普段はみなさんダラッダラの格好らしいです)それから他の受賞者さんと対面しました(この人たちについては「同期の人たち」にて)
会議室のような部屋に通された受賞者の人たちはみなさん緊張した面持ちでした。もちろんねぇねもガッチガチ。
時間が余っていたのか全員がそろったあと、受賞式の担当なのであろう若手の編集者さんがいろいろしゃべっていました(内容は覚えてません…緊張してて)
そのなかで何年ぶりかの自己紹介なるものをさせられました。名前と受賞作品名と自分の好きな作家さんを言うんですが、私が大好きなA先生の名前をあげると「あ〜あの人は二重人格だよ」なんてその若手の編集者さんからえらい情報もいただきました。
そんなこと言われてこっちはなんて答えたらいいんだ!(笑)
もし今ならそんなつっこみでもかまして笑いをとり、この緊張した場面を和ますのですが。この時はほんとな〜んにも出来ませんでした。(くやしい!)
そして、ある程度時間が過ぎた後用意されたバス(これまた必要ないくらいのドでかさ!)に乗って受賞式の行われるホテルへと向かいました。
→受賞パーティーはすごい!へ
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